百日咳含有ワクチン(一般名:トリビック)の予防接種を開始します。
百日咳は特有なけいれん性の咳発作を特徴とする急性気道感染症で、特に生後半年未満で感染すると呼吸困難などを呈して重症化し、半数以上が入院治療を必要とします。我が国の
百日咳含有ワクチンは生後 2 か月ごろより接種が可能ですが、特にワクチン未接種の月齢では母親からの免疫(経胎盤移行抗体)が不十分だと早期に感染してしまう可能性もありま
す。妊娠後期に百日咳含有ワクチンを接種すると、お母さんの身体の中で作られた抗体が胎盤を介して赤ちゃんに移行するため、赤ちゃんを百日咳の重症感染から守ることができます。そのため海外では妊娠後期にTdapという百日咳含有ワクチンの接種を推奨しているところが多いですが、日本では Tdap は認可されていませんので、代わりにDTaP沈降精製百日咳ジフテリア破傷風混合ワクチン(一般名:トリビック)という百日咳含有ワクチンを使用することになります。
・CDC(疾病対策予防センター)からの効果の報告
妊娠第 3 期における Tdap ワクチン接種により、生後 2 ヵ月未満の乳児の百日咳症例の78%が予防される。
対象
期間:妊娠27週~35週の方が対象です。
接種回数:1回
価格:8800円
予約:事前予約が必要です。フロントへお問い合わせください。