妊娠37週台でご出産された親御様へ伝えたいこと
毎日一生懸命に育児に向き合われている親御様、
本当にお疲れ様です。
最近、SNSなどで「37週での出産」について、
一部のわずかなデメリットばかりが取り上げられ、
医学的に間違った情報がさも真実のように語られ、
ご不安を感じていらっしゃる親御様の声を
耳にすることがあります。
しかし、そのような恣意的な偽情報に
惑わされる必要は決してありません。
まずはどうぞ、肩の力を抜いて安心してください。
実は、私の娘も37週で生まれた子どもです。
成長する中で、時には「不器用だな」と
感じる部分を見せることもありました。
しかし、それを妊娠週数のせいだと
考えたことは一度もありません。
なぜなら、妊娠37週0日〜41週6日の出産は、
医学的に「正期産」と呼ばれる、
赤ちゃんが十分に育った状態での出産だからです。
これはWHO(世界保健機関)でも公式に定義されている世界基準です。
37週での出産がお子様の将来に、
生涯にわたるような不利益やハンデを残す
原因になることはありません。
どうぞ安心してください。
実際に統計をみると、全体の約20%〜25%
(4〜5人に1人)の赤ちゃんが
38週未満で生まれています。
お近くの幼稚園や小学校にも、
同じように37週台で生まれたお友達は
たくさん元気に過ごしています。
37週未満の「早産」とは異なり、
長期的な発達へのリスクはありません。
むしろ医学的な視点で見ると、
37週での出産には大きなメリットがあります。
それは、赤ちゃんがお腹の中でストレスを受けて生じる
「胎便吸引症候群(重い呼吸障害)」に伴う
新生児死亡や脳性麻痺のリスクが無いこと※、
難産に伴う「新生児仮死」のリスクを
大幅に減らせることです。
予定日を過ぎて赤ちゃんが産道に挟まって
出てこれなくなったり、お産が長引いたりする前に、
また胎盤の機能が低下して赤ちゃんが苦しくなる前に、
元気なタイミングで安全に迎えてあげられることで、
命や脳に重大なダメージを残す病気のリスクを
抑えてあげられるメリットは計り知れません。
赤ちゃんを守る、とても大きな武器になります。
こうした37週出産の詳しいメリットや仕組みは、
当院のホームページの「お知らせ」や
「無痛分娩」のページにも記載しております。
お時間のある際にご一読ください。
お子様の発育について、
今後悩む時期もあるかもしれません。
しかし、乳幼児期の数ヶ月の差は、
3歳、5歳、小学校に上がる頃には
すっかりなくなります。
お子様が持つたくましい生命力と、
これまで注いできたご自身の素晴らしい育児に、
ぜひ自信を持ってくださいね。
これからも一緒に、お子様たちの成長と
「できた!」を温かく応援していきましょう。
※当院の高度に管理された完全計画無痛分娩の場合
スワンレディースクリニック
院長 岩本 英熙

